【BFD3.5徹底解説】進化したサウンドと、インストール時の注意点まとめ

BFD3.5画面デザインが新しくなった

高品質なアコースティック・ドラム音源として多くのDTMerに愛用されている「BFD3」が、バージョン3.5へと進化しました。
この記事では、BFD3.5で追加・改善された新機能、インストール時に気をつけるポイント、容量不足への対処方法を、初心者の方にもわかりやすくまとめました。

■ BFD3.5で何が変わったのか?

BFD3.5は、サウンド面・操作性・システム互換性の3つの柱で大きく進化しています。

サウンドの進化

タムのレゾナンスとモデリング(共鳴音の再現)

ドラムキット内で、他のドラムやシンバルが鳴ったときにタムが共鳴するという自然な現象を、リアルに再現。
特にジャズや生演奏風の楽曲において、よりリアルな空気感を演出します。

シンバルスウェル(自然な重なり)

シンバルの連打やロール演奏時に、音が不自然に機械的にならないようアルゴリズムが改善。
自然なフェード感や、微妙な音の揺れが加わり、プロ仕様のクオリティを実現します。

ダイナミクスの強化(打撃の強弱)

小さな音〜大きな音までのニュアンスがより繊細に表現され、打ち込みでも演奏感が出しやすくなりました。

テクニカル面の改善

互換性アップ
  • Apple Silicon(M1/M2)に対応したAAXプラグイン形式をサポート
  • 最新のVST3フォーマットにも対応

Logic、Cubase、Studio Oneなど多くのDAWで快適に動作します。

GUI(画面デザイン)の刷新

新しいアイコンや色使い、フォントで、操作性と視認性が向上しました。

マイク設定の自由度アップ

不要なマイクやドラムを非表示にできる機能が追加され、ミキシングがシンプルに。

注意点

  • 起動時の読み込み時間が長くなったという報告も(今後の改善に期待)
  • オンライン認証が必要で、定期的なネット接続が前提になります

■ 既存ユーザーがBFD3.5をインストールする際の注意点

アカウントの移行が必須

これまでのFXpansionアカウントでは使えなくなり、inMusicアカウントの作成・移行が必要になります。
公式移行ページはこちら

inMusic Software Centerを使用
inMusic Software Centerの画面

BFD3.5のインストール・認証には、従来のBFD License Managerではなく、新しい「inMusic Software Center」を使用します。
公式サイトから最新バージョンをダウンロードしてご利用ください。

すべてのコンテンツを最新版にアップデートする必要あり

BFD3.5は、本体・コアライブラリ・拡張音源(Expansion)すべてがアップデート対象となっています。
旧バージョンのまま使用すると予期せぬ動作(エラーや読み込み不良)が発生する可能性があるため、必ず最新版を使用してください。

オフラインでは使えない

BFD3.5は常時ネット接続が前提の仕様です。
ライブ用途やスタジオでのオフライン使用時は注意が必要です。

■ ダウンロード時に空き容量が足りない場合の対処方法

BFD3.5のコンテンツは非常に大容量

外付けドライブを使う方法(公式推奨)

inMusic Software Centerでは、外付けドライブへの直接ダウンロードが可能です。
以下は公式手順の日本語訳です:

  1. 外付けHDDまたはSSDをパソコンに接続します
  2. inMusic Software Centerを起動します
  3. 画面右上の自分のイニシャルをクリックし、「Settings(設定)」を選択します
  4. ここで、ダウンロード先フォルダを外付けドライブに変更できます

この設定を行えば、内蔵ディスク容量が不足していても問題なくインストールが可能です。

外付けドライブへのダウンロード設定画面

まとめ

BFD3.5は、音質・操作性ともに大きく進化したアップデートです。
特にリアルなドラムサウンドを求める方や、Apple Siliconユーザーにとっては非常に嬉しい改善が揃っています。

ただし、アカウント移行やネット認証、インストール先の設定、そしてすべてのコンテンツのアップデートなど、注意点も多いアップデートでもあります。
導入前にしっかり準備し、トラブルなく新しいBFD環境を楽しみましょう。