GLM Ver.4.0とGLM Ver.4.1の計測結果を比較してみた
では、もっと具体的に何が変わったのかをGLM Ver.4.0とVer.4.1で実際に比較してみます。
一番違いがわかりやすいのは、「ポジティブゲインへの調整機能とフィルターの数の増加」という点だと思いますが、計測結果にもしっかり現れています。
GLM Ver.4.1になって音はどう変わった?
このように、補正結果を見ても機能面で進化を感じることが出来ますが、肝心の音はどうなったのでしょう。
私の感覚ではローミッドに淀みがなくなったように感じ、よりベースの定位感と量感が整ったように聴こえます。
8331Aが置かれている教室兼仕事場は、コンクリートの打ちっぱなしの物件のため、吸音材によるコントロールは行っているものの、ベースの量感を感じる130Hzあたりにピークがあり、それをGLMで補正していたわけですが、GLM Ver.4.1の測定結果の方が、実測値の精度が40Hz〜200Hzのあたりで細かくなっているのがわかります。
8331Aの前に8330Aを導入し、GLMの補正のおかげでキックやベースの音作りが楽になったと感じていましたが、より整った音で音作りやミックスが出来るのは本当に嬉しい進化ですね。
まとめ
GLM Ver.4.1がリリースされて1ヶ月後にアップデートをしましたが、早くやっておけば良かったなと思うくらいの効果がありました。
なお、GLM Ver.4.1リリースに伴い、モニターとGLMキットのファームウェアアップデートが必要な場合があります。
まだGLM Ver.4.1にアップデートされていない方は、アップデートされ、AutoCal 2をぜひお試し下さい。私はmacOS Big Sur 11.5.2環境ですが、何もトラブルもなくアップデート出来ました。