プラン1/とにかく全体的にクオリティーあげたい方へ

とにかく全体的にクオリティーを上げたくて、ソフトシンセ購入を検討している方に最初にオススメするのは、こちらです。

Native Instruments KOMPLETE9は、本記事執筆時点で新しくバージョンアップし、まだ発売開始となっていないため、最初は入手が難しいかもしれません。

とにかく、何が良いかと言いますと、12,000 以上のサウンドと 120 GB のサンプルからなる 33 のKOMPLETE インストゥルメントとエフェクト…これは、メーカーの宣伝そのままですが、
ようは、どんな音も出ます!!ということです。

しかも、プロクオリティ

私の使い方を紹介しましょう。

●Kontakt5(サンプラー)

Kontakt5は、主にアコースティック系楽器で使用しています。
また、別途別売りのライブラリを購入し、読み込ませて使っており、オーケストラ曲とでもなると、10個ぐらいKontakt5を立ち上げています。
KOMPLETE9を購入して、手に入る音源で私が使っているとなると…
  • アコースティック・ピアノ
  • エレクトリック・ピアノ
  • オルガン
  • クラビ(クラビネット)
  • ブラス(トランペット,サックス,トロンボーン)
  • オーケストラ系ブラス(トランペット,ホルン,トロンボーン,テューバ)
  • 木管楽器(ピッコロ,フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット)
  • ハープ
以上な感じです。

●BATTERY 4ドラムサンプラー

私は、本記事執筆時点では、KOMPLETE9へバージョンアップしていませんので、前バージョンBATTERY 3でお話します。
ドラムサンプラーであるBATTERY 3は、私の場合、自前で持っているサンプルを読み込ませて、自作のドラムキットを作って打ち込む用途に使っています。
ドラムが打ち込み系のときに立ち上がっていることが多いです。
もちろん、自前のサンプルをお持ちでなくても、たくさんのドラム音色がプリセットされていますので、心配ありません。

●MASSIVE

分厚いシンセリードやシンセベースが欲しければMASSIVEです。
ダンストラック制作には欠かせない存在ですが、プリセットされている音は、初心者からすると多機能過ぎるくらいのMASSIVEならではの複雑な音色が多く、歌モノに馴染む音はそれほど多くありません。
私の場合、MASSIVEの中でも比較的歌モノに馴染みそうなプリセットを少し加工して、他の音色と混ぜて使っていることが多いです。

●FM8

銘機YAMAHA DX7のシミュレートとしてFM7が発売されたのが最初なのですが、現在では、YAMAHA DX7のシミュレートなんかでは収まらないFM音源シンセです。
FM音源とは、シンセサイザーの種類のひとつ、わかりやすいところでは、携帯電話(DoCoMo 900系機種)やゲーム機(セガ・サターン)に使われた音源です。
どちらかと言うと、金属的な音…ベル系とエレピ系、スラップベース系の音が得意とされたシンセなので、初心者のうちはそういった音が出ると理解しておけば良いでしょう。
私の場合、あまり立ち上げる頻度が少ないソフトシンセです。

●ABSYNTH 5

とにかく、SE系(FX系とも言われます)の印象が強い音色がプリセットされています。
歌モノに即馴染むような音は少ないのですが、学生時代、当時はまだABSYNTH 1かABSYNTH 2だったと思いますが、ホラー映画の音楽を担当したときに、使いまくった記憶があります。
初心者的な理解だと、曲にSEを加えよう…と思ったら使ってみるという感じで良いと思います。

●GUITAR RIG 5 PRO

ギター・アンプシミュレータです。
その他、ギターで使用するエフェクトも多数入っていますので、これひとつでギターの音作りを完結出来ます。
私は、ギターも弾きますが、本職は鍵盤ですので、日々本物のギター・アンプを鳴らしているギタリストの方々の目線でどうなのかはわかりませんが、少なくとも鍵盤の人間でも使いやすく思っています。
主に、打ち込みのギターと、軽く自分のギターを足す際に使います。
プリセットを選んで鳴らすだけで楽しいのですが、自分のイメージに近いプリセットを選んでから、少し自分なりにパラメータを調節して使うことが多いです。

●REAKTOR 5

なんと、自分でオリジナルのシンセを組み上げることが出来てしまうシンセ好きにはたまらないソフトシンセ、これがREAKTOR 5です。
しかし、短期間で曲を書き上げなければならない私の都合上…、あまり出番がないソフトシンセであったりします。
面白い使い方としては、REAKTOR 5の中に、The Fingerというエフェクト…シンセとも言えますか…ようは、グリッヂエフェクト的なものや、DJプレイなんかで使えそうなフィルター効果をカンタンに作り出せるものが入っています。
これは、遊べますので、購入したらお試しいただきたいです。
というわけで、KOMPLETEの話をしているだけでかなりの長文になりましたので、
引き続き次回以降、他のソフトシンセもご紹介していきたいと思います。


【2013/3/24追記】

やはり、KOMPLETE9とKOMPLETE9 ULTIMATEの発売前ということで、どちらが良いか?というご質問をレッスンの中でも多数いただくようになりましたので、私の考えを追記します。

●KOMPLETE 9とKOMPLETE 9 ULTIMATEの私なりの比較表

KOMPLETE 9 KOMPLETE 9 ULTIMATE
インストール容量 120GB 370GB
インストールメディア DVD HDD
インストールにかかる時間(推定) 1日仕事

DVD複数枚インストールなので、手間も時間もすごくかかる

寝ている間

HDDインストールなので、DVD差し替えの手間なく寝ている間に終了

おすすめする人 趣味で楽しみたい方

安く買いたい方

生楽器系の音色をあまり使わない方

プロ/プロ志向の方

生楽器系の音色を充実させたい方

外付けHDDの必要性(ノートPCの場合) 外付けHDDへのインストールを強くおすすめします 外付けHDDへのインストールが必須と考えるべきです
パソコンの推奨搭載メモリ 8GB以上(4GBでも動かなくはないが快適とは言えない) 16GB以上(8GBでも動かなくはないが、快適とは言えない)
価格(NI社公表) 52,800円 104,800円

→KOMPLETE 9とKOMPLETE 9 ULTIMATEの比較表【メーカー(Native Instruments社)の公式】

ちなみに、当DTM教室にお越しの方からのメールで、まだKOMPLETE 8 ULTIMATEが安く買えるとのこと…すいません、どちらで買えるのかまでは聞いていませんが…。

もし、KOMPLETE 9とKOMPLETE 8 ULTIMATEの比較でしたら、KOMPLETE 8 ULTIMATEをおすすめします。

とんでもない量のソフトシンセ、エフェクトが付属するULTIMATE版だと、KOMPLETE 8とKOMPLETE 9で収録音色数が違う…というのも、DTM初心者にとっては、ほとんど気にならないと思うのです。



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