コロナ渦の投資ブームにそのまま乗っかった私。

楽天証券で旧つみたてNISA口座を開設。よく言われているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を2021年から40万円ずつ積み立ててきました。

また、2024年1月からの新NISAについても、これもよく言われているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に切り替えて積み立てることにしたのですが、ここでトラブル発生。

対処方法を楽天証券に問い合わせ、一応の解決となりましたので、その顛末と解決方法をシェアさせていただきます。

S&P500の旧つみたてNISA積立設定を解除したはずなのに、新NISA枠で買われてしまう問題発生

私がやりかったこと

  • 2023年分は旧つみたてNISA枠で年間上限40万円分eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を購入したい
  • 2024年1月以降は、新NISAつみたて投資枠でeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を購入したい
    • 楽天カードで5万円
    • 楽天キャッシュで5万円
    • 毎月合計10万円×12ヶ月=120万円

私がやったこと

2023/11/30にS&P500からオルカンに乗り換えた
  • 楽天証券積立予約サービスを利用して、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の積立設定を解除。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の積立設定を以下のように予約。
    • 毎月8日に楽天カード50,000円
    • 毎月24日に楽天キャッシュ50,000円
  • 2023/12/12までに積立予約を済ませると、2024年1月から楽天カードと楽天キャッシュで月10万積立可能とのことだったので、2023/11/30に手続きを済ませた。

実際に起きたこと

積立を解除したつもりだったS&P500 35,000円が新NISAつみたて投資枠で購入されてしまった
  • 2023/12/21につみたてNISAとしてeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)35,000円購入の積立予定通知メールが届く
    • 積立予定日は2023/12/28
    • 積立方法は楽天銀行からの自動引き落とし
    • 私の旧つみたてNISAの積立予定日は毎月28日設定だった
    • 35,000円の内訳は33,000円+旧つみたてNISA枠40万円を使い切るために11月と12月に2000円増額している分
  • 2023/12/30に積立設定を解除した旨の通知メールが届く
  • 2023/12/29にeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を35,000円約定。受渡日は2024/1/9ということになっており、2024年の新NISAつみたて投資枠を消費してしまっている。
  • 2024/1/6にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)50,000円分を新NISAつみたて投資枠として楽天カードで購入、受渡待ち。(※本記事執筆時点は2024/1/10)
  • 1/24にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)50,000円分を新NISAつみたて投資枠として楽天キャッシュ50,000円購入予約あり

年120万円満額がオルカンで使いきれない問題発生!?

上記の経緯から私が思った不明点で、楽天証券に電話問い合わせした内容です。新NISAの影響でたくさんの問い合わせが入っているようで、コールセンターは平日AM11:00で20人,30分待ちでした。

  • 2023/11/30に行ったeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の積立設定を解除がきちんとされていない?
  • 本来ならば、1/8に50,000円+1/24に50,000円で月10万の積立となるはずが、12/29購入分35,000円が2024年分の新NISAつみたて投資枠として積み立てられてしまっています。この状態で仮にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が積立予約の通りに10万円購入されると、2024年1月末時点で135,000円になってしまいます。そうなると年120万円満額を積み立てる計画はどうなるのでしょうか?

楽天証券への電話問い合わせでわかった原因と対処方法

2024年1月からS&P500からオルカンに完全移行出来なかった理由

私が旧つみたてNISAで積み立てていたeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積立解除手続きをしたのは2023/11/30でしたが、積み立ての解除が実際に行われるのは2023/12/29だったとのことです。

私の積立日の設定が28日に楽天銀行引き落としだったため、11/29までに手続きをしていれば良かったらしいです。

予定外の買付のせいで新NISAつみたて投資枠120万円分が使いきれないことを避ける方法

楽天証券の方にいただいた対処方法は以下の通りです。

  • 2024年1月末では10万円を超える積立額となるが、年額120万円を超過しているわけではないため、1/24の楽天キャッシュでの50,000円買い付けは問題なく行われる
  • 現状の設定のまま放置すると、2024/12/24に50,000円分を買い付けする時点で年額120万円の制限を超えるためエラーとなり、注文が実行されない。これにより2024年分の新NISAつみたて投資枠は1,185,000円となってしまい、120万円分満額使うことが出来ない
  • 新NISAつみたて投資枠120万円分を満額使うためには、2024/12購入分の積立設定を変更し、楽天カード分または楽天キャッシュ分、どちらでも良いので50,000円→15,000円に減額すると、注文エラーを防ぐことが可能。
  • 2024/12の積み立て購入内容を変更出来るのは、2024/10/13〜2024/11/12の期間
  • 50,000円→15,000円に減額すると、以降も減額されたままで積立が実行されてしまうので、2025/1から月10万円積み立てに戻すため、2024/11/13〜2024/12/12の期間に元の積立設定に戻す
年月楽天銀行(毎月28日)楽天カード(毎月8日)楽天キャッシュ(毎月24日)元本合計
2024/135,000円(S&P500)50,000円(オルカン)50,000円(オルカン)135,000円
2024/250,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/350,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/450,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/550,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/650,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/750,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/850,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/950,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/1050,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/1150,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
2024/1250,000円(オルカン)15,000円(オルカン)65,000円
2024年合計35,000円(S&P500)600,000円(オルカン)565,000円(オルカン)1,200,000円
2025/150,000円(オルカン)50,000円(オルカン)100,000円
スマホは右スクロール

投資初心者に意外な落とし穴があった新NISA

楽天証券に問い合わせる前にググってみたり、X(旧Twitter)で同じような状態になっている方がいないか軽く検索してみましたがすぐ出てこなかったので、備忘録として今まで書いてみましたが、とてつもなく複雑な話になってしまいました…。

なお、私の場合、今回の問題のせいで当初と積立の計画が変わってしまい、そもそも、NISAはほっとらかし投資したいわけですから、「設定変更を忘れないようにしなければならない=ある程度投資していることを気にしながら生活しなければならない」ということになってしまったのは残念です。

ただ、新NISAで人気かつ定番のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ですし、どちらに投資するかも好みと言われているわけですから、長期的にはあまり気にする必要はないかなと考えています。

また、私のように旧つみたてNISAから新NISAつみたて投資枠の切り替えをするケース以外にも、約定日と受渡日にズレがある投資信託では、投資先を変更する際に同様のことが起きる可能性があります。

私のような投資初心者の方で、積立設定がうまく行ってないような気がする…とお困りの方に、本記事が何かのご参考になれば幸いです。