先日のレッスンで受講者さまから「リリースカットピアノの作り方を教えて下さい」とご相談をいただき、私なりに作ってみましたので、その方法をご紹介します。
受講者さまはエレピでリリースカットピアノが作ってみたいというご希望をお持ちで、KONTAKTに入っているSCARBEE MARK Iでチャレンジされていたようですが、リリースカットピアノを作るには生々しいサウンドがし過ぎるので、リリースがきっちりカット出来ずお悩みのご様子でした。
そこで、リリースカットピアノを作るために、シンセでありながら、生音のサンプルが大量に入っているシンセであることが条件と考え、VENGENCE SOUND AVENGERを使ってみました。
VENGENCE SOUND AVENGERでリリースカットピアノ作りにチャレンジ
以下に手順をご紹介します。
VENGENCE SOUND AVENGERを立ち上げたら、わずか8回のクリックでリリースカットピアノが出来てしまいます。
VENGENCE SOUND AVENGERを立ち上げる
今回は、VENGENCE SOUND AVENGERのプリセットから出発するのではなく、立ち上げたまんま「まっさら」の状態から音作りをしていきますので、プリセットを選択しないでおきましょう。
オシレーターをピアノ系音色に設定する
リリースカットピアノと言うと、普通はアコースティックピアノ音色を使うと思いますが、受講者さまからのリクエストは「エレピで作りたい」というリクエストでしたので、ローズエレピのオシレーターを選択しています。
アコースティックピアノでも良いですし、オルガンなど、アイディア次第でいろんなアプローチがありますので、お好みで選んでいただくとよろしいかと思います。
リバーブ,ディレイをオフにし、アンプエンベロープのリリースタイムを0にする
デフォルトでリバーブ,ディレイなど空間系エフェクトがかかっていて、スパッと音が切れる印象にならないので、エフェクトは全部外します。
また、AMP ENVのリリースタイムを「0」にすればOK。
まとめ
今回は、サードパーティーのソフトシンセであるVENGENCE SOUND AVENGERを使いましたが、CubaseですとHalion Sonic SE、Logic ProならばEXS24、Studio OneならばPresenceといったDAW付属のPCM系ソフト音源を使うようにすると、程よく生々し過ぎない音のため、リリースカットピアノらしい音になってくれると思います。
逆にIvory IIやKeyscapeなどは、普通に使う分には生々しい素晴らしいピアノ・キーボードソフト音源ですが、リリースカットピアノ作りには不向きと思います。
ぜひご参考になれば幸いです。