Trilianの良いところ
エレキベースだけじゃない膨大な量のプリセット
TrilianとMODO BASSを比較するとなると、エレキベース音源として…と考えたくなりますが、Trilianは総合ベース音源です。
シンセベースもウッドベースも出ますし、どれも即戦力。
Trilian自体はリリースされてからかなり時間が経ち、競合する優れたベース音源があるにも関わらず、結局Trilianを立ち上げていることが多いのは、やはりこれほど様々なベース音色を安心して使っていけるベース音源が他にないから。
そのため、MODO BASSとTrilianを比較した際、Trilianはどんな音楽ジャンルにもマッチするという点で軍配が上がると思います。
細かな音作りをしなくてもプリセットが優秀
Trilianはサンプルベースの音源です。
サンプルベースの音源とは、予め録音された演奏を再生しているという方法のため、元の音のクオリティーや演奏の質、たくさんの膨大なサンプルをきちんと鳴らせるプログラムがなければ成立しません。
Trilianは、その点で安心と信頼のクオリティーを誇ります。
音色を選べば即戦力の音が出るため、エフェクトを調整するですとか、そういったことをしなくてもリアルで太いベースの音が出るため、音色を選ぶだけで使えるという点において、非常にDTM初心者にとっても扱いやすいベース音源だと思います。
リアルな奏法シミュレートがしやすい
最後はちょっと玄人なTrilianの使い方になってしまいますが、Trilianのエレキベースプリセットは、キースイッチを多用しなくても打ち込みのやり方を工夫するだけでリアルなシミュレートに欠かせない様々な奏法を再現していくことが出来るので、DTM初心者の方でも簡単にクオリティーを上げていくことが出来ます。
ベロシティーレンジ
- Gliss Up(2度上へスライド)…Velo.126〜127
- 普通…Velo.71〜125
- ミュート…70以下
半音上または全音上にオーバーラップ…ハンマリング奏法
個人的にキースイッチを多用したMIDIプログラミングも嫌いではありませんが、私が本職キーボーディストということもあり、ほとんどのパートをリアルタイム入力する人間にとって、MIDIキーボードの演奏である程度奏法がコントロール出来た方が効率的です。
また、MIDIプログラミングに不慣れなDTM初心者にとっても、キースイッチによる奏法コントロールは当DTM教室にお越しの方を見てても敷居を高く感じられている方がほとんど。
そのため、キースイッチで多彩な奏法をシミュレート出来るという音源より、ベロシティーや音の長さといった基本的なMIDIデータだけである程度扱えるTrilianは、DTM初心者にとっても扱いやすいと私は考えています。
まとめ
MODO BASSとTrilianを比較してきましたが、私の個人的なオススメはこのようになります。
MODO BASSをオススメする方
- MIDIプログラミングにある程度慣れている方
- エレキベース音色をパワーアップしたい方
- お気に入りのベースアンプシミュレーターをお持ちの方
Trilianをオススメする方
- 初めてベース音源購入を検討される方
- 様々なジャンルの曲作りに興味がある方
- 手軽にリアルなベースパート作りをしたい方
コスパ比較について
定価で考えると、MODO BASSの方がお安いのですが、セール時になると、ダントツでコスパが高くなるのがTrilianです。
Trilianは、発売から時間が経ち値段が下がりがちなので、お安い時期にお得にお買い求め下さい。
また、MODO BASSの発売元IK Multimediaもセールに積極的なサードパーティーです。ぜひ公式ウェブサイトでセール情報をチェックしてみて下さい。
私が知る限りのTrilian底値は19,800円 |
積極的にセールを行うIK Multimedia。購入するならセール時を狙いたい。 |