SONY MDR-CD900STをおすすめする方
SONY MDR-CD900STを自信を持ってオススメ出来る方は、音楽を聴くときに「このカッコイイと感じている曲の理由を知りたい」といった探究心をお持ちの方、つまり、Step One DTMスクール自由が丘教室にお越しいただくような音楽制作に興味をお持ちの方です。
普段から良い音楽を細かく聴き取るということは、DTMにおけるレコーディング、アレンジ、音作り、ミックス、マスタリングの上達にすごく重要なことです。
また、ご自分が作っている曲で今どのようなことが起きているのか、今選んでいる音色がご自分の曲に合っているのか、帯域被りがどこで起きているのか、そういったことを聴くことが出来る環境がなければ、どんなプロでも良質な音楽を作ることは出来ません。
モニター環境については、上を見ればキリがない世界ではありますが、SONY MDR-CD900STを入門として手に入れると、ご自身のDTMでの作品作りが捗ること間違いなしだと思いますので、ぜひご購入をご検討いただけばと思います。
SONY MDR-CD900STをおすすめしない方
「SONY MDR-CD900STは良い音が出るヘッドフォンか?」と問われれば、これは今も昔も賛否両論が起きるヘッドフォンです。
特に、ヘッドフォンで「臨場感」「ライブ感」を楽しみたいという方は、密閉型であり、音像がタイトなキャラクターを持つSONY MDR-CD900STの音質はネガティブに感じられる方がいらっしゃると思います。
これは、「プロの音楽制作で使われている=自分にとって良い音」ではないことが原因だと思います。
ただ、最近私が個人的に感じているのは、Youtubeでヘッドフォンやイヤフォンをレビューされている方のご意見を伺っていると、原音忠実傾向のヘッドフォンやイヤフォンを高く評価する傾向があるな…と思っており、私のような音楽制作者の音質に対する価値観とリスナーの音質に対する価値観の乖離がだんだん狭まってきているように思います。
そのため、リスニング用途で良いヘッドフォンをお探しの方もSONY MDR-CD900STは1度試聴する候補に挙げていただいても良いような気がしています。
ただし、SONY MDR-CD900STの音を聴いて「好きでないな…」と思われたら、積極的に選ぶ必要はなく、選択肢にオープンエアー型(開放型)ヘッドフォンを候補に入れられている場合、一般的にはリスニング用途ならばオープンエアー型(開放型)ヘッドフォンの方が気持ち良く聴くことが出来る方が多いのでは?と個人的には思います。
おまけ:後継機SONY MDR-M1STとの違いは?
SONY MDR-CD900STには、後継機があり、その名はSONY MDR-M1STと言います。
MDR-CD900STから比べると価格は倍、3万円を超えてくるため、購入するのに勇気のいる金額になってきますが、私はSONY MDR-M1STも使っております。
個人的にSONY MDR-CD900STの倍の価値がSONY MDR-M1STにあるか…というと、私は厳しめな意見を持っているのですが、これは機会を改めて記事に出来たらと思っております。