ずいぶんと使いやすくなっていた初音ミクver3

ボカロ曲をお持ち込みになるレッスン受講者様は、当教室にもたくさんいらっしゃいますが、私自身、ボカロ曲は2009年…それこそ6年前、巡音ルカが発売になったときに購入し、1曲作っただけでした。
それ以来、ボーカロイドから離れていましたが、初音ミクがMacに対応したということで、発売日に購入した次第でありました。
いつか時間を見つけては初音ミクで1曲ぐらい作ってみたいな…ということで、とうとう出来ました。
いやはや、今更なんだと思いますが、初音ミクver3は、結構何もしなくてもちゃんと歌ってくれることにびっくりしましたね。

ちょっとエディットもしてみようということで、色々やってみました。

Piapro Studio画面で色々エディットしてみた模様

初音ミクver3ですが、アップテンポの曲だったので、音色はSolidを選択。
デフォルトだと、ポルタメントが効きすぎていて、かなりのピッチ修正を余儀なくされそうでした。

それでも、ノートとノートの感覚を32分音符単位で調整しないと、レガートしようとしてしまったり、やはり、最初はコツが掴めませんでしたが、このパラメーターをいじると、こんな風に変わるということとか、やっていくうちにわかってきました。

Cubase7.5でオケを制作→Pro Tools 11でミックス

Cubase7.5プロジェクトウインドウ
Cubase 7.5のプロジェクトウインドウ

既に制作仕事もCubase Pro 8に移行し、前のバージョンから比べて画面が見やすくなって気に入っていたのですが、なぜか、Piapro Studioが認識せず…ということで、旧バージョンのCubase 7.5で制作。

Piapro Studioでボーカルデータが出来たら、オーディオで書き出し、Melodyneでピッチ修正。
主に、変なところでポルタメントしてしまうところを直し、軽くAuto-Tuneでさらに補正。

さらに、メインボーカルから、Melodyneでハモパートを作り。

ここら辺の作業は、普段のデモ作りと変わりません。

そして、全パートをパラで書き出してPro Tools 11でミックス。

Pro Toolsでのミックス作業
Pro Tools 11に読み込みミックスした

普段のデモ制作では、Cubaseで完結させていますが、今回はお仕事じゃないし…気分も変えたいし、単純にPro Toolsでミックスしたかったというのもあります。

ただ、Cubase側である程度音作りのためにあれこれプラグインを挿していたため、Pro Toolsでは調整作業がメイン。

プラグインも、EQではWavesのQシリーズや、コンプに関してもPro Tools標準のものを多く使いました。

Pro Toolsの内蔵エフェクトはやはり他のDTM/DAWソフトに比べても優秀です。

iZotope Ozone6をマスタリング作業で試す

さらに、最近話題になっているiZotope Ozone6。
良い機会だからということで、デモ版を落としてきて、マスタリングに使ってみましたが、非常に良いですね。

プリセットはCD Masterを選び、そこからあれこれ調整してみました。

EQに関しては、リファレンス曲とMatch EQ機能を使って、ざっくり音質を合わせました。
ちなみに、リファレンスにしたのは楽器構成が似ていて、立ち上げたソフトシンセもだいたい同じものを使って自分が作編曲した某アイドルへの提供曲。

エンジニアさんがミックスして下さっているので、ちょうど良いですな。

マルチバンドコンプは、あれこれ試して…以下のような感じ。
非常に効きがわかりやすく、調整しやすかったです。
マスタリングツールは、もっぱらWavesかUAD-2という感じでしたが、Ozone6、2mix納品しなきゃいけないBGM制作仕事のときに役に立ちそうですね…欲しい!!

iZotope Ozone6のデモ版マルチバンドコンプの設定

ということで、曲は完成。
動画はすごいものを作る技術などありませんので…ほどほどに。

6年ぶりに作ったボカロ曲は、こんな感じになりました。
ここ最近、和楽器を使った楽曲の発注を受けることが多いゆえ…和風テイストロックなどやってみました。