DTMだとMacを使っている人が多い!?
DTM/DAWソフトウェアを使った音楽制作に使うパソコンを考えた場合、現在、Windows PCを使うか、Macを使うかのふたつの選択肢があります。
ちなみに、一般的にはパソコンといえば、ほとんどの方がWindowsを使っている現状を考えれば、
通常のパソコンの用途として考えられるメールやインターネットにMacを使っている人は少ないでしょうが、
なぜかDTM/DAWとなると、Macを使っている人が多い…という印象がありませんか?
実は、ミュージシャンやプロデューサー、エンジニアなど、音楽に携わる人にMacユーザーが多いというのには、それなりに理由があるのです。
そもそも、DAWという言葉が出てくる10年以上も前の話、パソコンを使って音楽を作るといえば、Macを使うしかなかった時代がありました。
当時のDTMソフトウェアは、ほとんどがMac専用だったのです。Windows用のDTMソフトウェアもありましたが、それほど広く普及していませんでした。
そういったこともあって、音楽を作るならMacというイメージが定着したのでしょう。現在も、音楽制作の現場では、Macユーザーが多いです。
ただし、正直、今となっては、Windowsが優れているか、Macが優れているか…そういったものはありません。
特に、現在のIntel Macが発売される前、Power Mac G5がMacの主流ラインナップだった頃は、価格や性能を鑑みても、Windowsに軍配が上がる時期があり、かく言う私も、MacからWindowsに移行した時期でもありました。
現在では、プロの間でもWindowsを使用している人が増えました。
Macよりも安定動作が難しいと言われるWindowsですが、使い方を心得れば、Windowsだって十分使える…というより、
Windowsの方がたくさんソフトウェアシンセやプラグインエフェクトを使えるだけの性能が得られるし、
なおかつMacよりも安く買えるということが広く認知されたのです。
しかし、Windowsに押され気味だったMacも、Intel Macの登場により、性能も価格もWindowsとほぼ同等となりました。
というより、WindowsもMacも中身がほとんど一緒になってしまったので、現在発売されているMacは、Windowsマシンとしても使えてしまうという、昔では考えられない面白いことが起こっているのです。
現状、Windowsを使うか、Macを使うかは好みの問題と、使いたいDTM/DAWソフトウェア次第といったところです。
デザインで言えば、個々の好みによる話になるにせよ、Macの方が一般的にかっこいいと言われていますので、そういう意味でMacを選んでみても良いかもしれませんね。
DTM/DAWソフトウェアのWindows/Mac対応状況
各々のDTM/DAWソフトウェアは、Windowsでしか使えないもの、Macでしか使えないもの、両方で使えるものと、いくつかありますので、リストアップしてみましょう。
なお、他にもDTM/DAWソフトウェアはありますが、プロの音楽制作の現場で使われているDTM/DAWソフトウェアで代表的なものを挙げてみました。
一般に広く普及しているWindowsを音楽に使うとなれば、自然と使えるDTM/DAWソフトウェアが限られてきますし、逆に、Macでないと使えないソフトウェアもあります。
Windows専用DTM/DAWソフト
- Sonar
- Acid
Mac専用DTM/DAWソフト
- Logic Pro
- Garageband
Windows/Mac両対応DTM/DAWソフト
- Cubase
- Pro Tools
- Live
Windowsのメリット/デメリット
Windows PCのメリットは、今手持ちのパソコンが使えること…パソコンを既にお持ちであればの話になりますが。
また、無料で使えるDTM/DAWソフトウェアやVSTプラグインなども充実しているのも、Macにはない魅力のひとつでしょう。
様々なメーカーから発売されていることもあり、価格や性能も自分に見合ったものが選べます。
ただし、DTM/DAWソフトウェアを使う場合、パソコンが安定して動いていることが絶対条件となり、余計なソフトウェアがインストールされていたり、音楽制作に必要のない周辺機器が接続されていると、特にWindowsは動作に支障をきたしやすい傾向があります。
例えば、地デジを見ることが出来て、なおかつ録画再生出来るようなパソコンをDTM/DAW用途に使うことは、オススメ出来ません。
極力、シンプルなパソコンを使うのが良いでしょう。
また、シンプルなパソコンであれば、音楽制作に使える十分な性能のものが、10万円前後で手に入るのも大きなメリットであり、パソコンに詳しい方ともなれば、好みのパソコンを自作出来るというのも、WIndows人気のひとつの理由でもあります。
Macのメリット/デメリット
Macは、製品ラインナップが少ない分、各々のDTM/DAWソフトウェアメーカーやオーディオインターフェイスにMIDIインターフェイスといった音楽周辺機器を製造しているメーカーにとって、
動作検証が十分になされやすく、安定動作が見込めるというメリットがあります。
ただし、これからDTM/DAWを使おうとする初心者の方が、最初からMacを持っていることは少ないでしょう。
まずは、Macを買うということから始まるので、予算は高めになってしまうかもしれません。
また、Windowsを使い慣れた人がMacを使う場合、使い方はほとんど同じなものの、少し勝手が違う部分もあるし、
Macならではの使い方(右クリックを使わずショートカットキーを使った方が操作しやすい、アプリケーションの終了の操作方法が違う等)があるので、
Windowsでパソコンの扱いにとことん慣れた方なら何の問題もありませんが、人によっては、慣れが必要かもしれませんね。
かと言って、WindowsよりMacの方が使い方が難しいのか…といえば、そういうことはありません。
むしろ、個人的には、Macの方が使い方が簡単とすら思っています。
最近のMacを買うと、Garagebandという、簡単に使えるDTM/DAWソフトウェアが付属しています。Garagebandで曲を作り、CDをリリースしているようなプロはほとんどいませんが、初心者が曲作りを手軽に楽しむぐらいの機能は十分に持っていますので、入門用には良いかもしれません。
結論:Windows、Macどちらでも大丈夫です
結論から言うと、現状、WindowsもMacもDTM/DAW用途に十分使えます。
使いたいDTM/DAWソフトウェアが、Windows専用だったならばWIndowsを使うのもよし、その逆もしかりです。
ポイントさえ押さえておけば、WindowsもMacも大差がありませんので、触ってみてMacが気に入ったならば、Macを使ってみるなど…好みでお選びいただくのが一番だと思います。
Windows PCを購入する際の目安や、Macの選び方などは、別の記事でご紹介したいと思っていますので、どうぞご期待下さい。
もちろん、当教室の無料入会相談では、親身にご相談を承らせていただいておりますので、ぜひご予約下さい。